灘、東大寺、関西圏の学校が上位に 全国中高一貫校/東大・京大合格比率ランキング

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大学通信 情報調査・編集部ゼネラルマネージャー 安田賢治

 

同じ合格者数でも一貫校の規模で差が出るため、「東大+京大合格者数」を卒業生数で除した割合をランキングにしたのが、「東大・京大合格比率ランキング」だ。

トップは灘の60・3%。既卒生も含めて卒業生5人のうち3人が東大・京大のいずれかに合格していることになる。2位は東大寺学園(53・6%)、3位筑波大附駒場(51・2%)、4位開成(50・5%)となっている。ここまでが50%超。開成は東大合格者数しか公表していないのでさらにアップする可能性がある。

首都圏の受験生は“地元志向”が顕在化

以下、甲陽学院、栄光学園、麻布、大阪星光学院と続く。この表の上位に近畿の学校が多いのは、東大、京大両方を志望校として考えるからだろう。最近の首都圏の受験生は東大合格に届かないと見るや、東京工業大や一橋大を狙うのが一般的だ。そのため、京大を目指す首都圏の受験生は少なくなっている。

さらに、今年の東大では関東地方からの合格者が全体の54・8%となり、この10年で最も高い割合となった。東大の関東ローカル化が進んでいるともいえる。

首都圏の予備校関係者が言う。「志望校を決めるのは入試の1年前が一般的で、1年前の東京は東日本大震災の余震が頻繁に起こり、計画停電があり騒然としていました。不況なこともあり、地方の受験生が敬遠したとしても無理はありません」

※次ページ以降にランキング表を掲載

 

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