内向きの時代は終わり、留学人気が再燃する

「東大よりもハーバード」の時代がくる

ルートHでは、中学1年生から高校3年生を対象とし、少人数精鋭の生徒を指導している。これまでの卒業生10名のうち、ハーバードに4名、イェールに2名、スワスモアなどリベラルアーツ・カレッジに3名進学するという高い実績を挙げている。ハーバードに在籍する日本人は、11年9月入学の生徒までの学部生全体で7名しかいないのだが、11年9月に入学した日本人3名は、全員ルートHの生徒だ。

そもそも、ハーバードに合格する日本人は、数年前まで1名程度だった。それがここ数年、複数名が合格している。日本から海外のトップ大を目指し、かつ合格するだけの能力をもった生徒が増えていて、しかも、普通の進学校の普通科に在籍する生徒が増えてきた。

従来は、日本から海外のトップ大に進学する生徒というのは、世界基準の大学受験資格「国際バカロレア」の教育プログラムを受けられるインターナショナルスクールや、国際バカロレア認定校の生徒が大半だった。

灘、開成でも高まる海外志向

日本のトップ層が集まる灘高校や開成高校を中心とした私立の進学校の生徒は、これまで当然のように東大志向だったが、今の2年生、3年生から、ルートHへの問い合わせが増えてきている。東大に進学すべきか、海外のトップ大に進学すべきか。あるいは、東大の併願先として海外のトップ大を検討しているのである。

生徒個人だけでなく、学校を挙げて海外大学への進学に力を入れようとしている学校も出てきた。今年9月ごろから、全国の高校からベネッセへの問い合わせが増え、教師向けの研修会や生徒向けの講演依頼が相次いでいる。

このように日本の学生が海外の大学に目を向ける中で、日本の大学にも変化が起きている。国際系の大学の人気が高まっているのだ。代表的なのが、秋田県の国際教養大学、大分県の立命館アジア太平洋大学である。

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