合格率は5.9%。ハーバード大入試の全貌 日米トップ大の入試はこんなに違う(下)

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グローバル化による影響を受けるのは、ビジネス界だけではありません。教育の世界にも、グローバル化の波が押し寄せています。今、世界と日本の教育はどう変わろうとしているのでしょうか。ビジネスパーソンや学生、そして、子どもをもつ親たちは、何を知っておくべきなのでしょうか?
この連載コラムでは、ベネッセでソーシャルイントラプレナー(社内起業家)として活躍し、米国トップ大学進学塾「ルートH」 を担当する藤井雅徳さんに、東大とハーバードに代表される、日米大学の違いを説明してもらいます。日本の教育の問題と可能性を示すことによって、日本の新しい「教育のかたち」を考えていきます。
世界中の俊英が集うハーバード大学。2013年度の学部合格率は、わずか5.9%だ(写真:Bloomberg via Getty Images)

前回の記事は、東大の入試について説明したので、今回は、ハーバードをはじめとする米国トップ大学の入試はどのようなものかを説明しよう。

米国のトップ大は、願書入試を採用している。願書入試とは、願書を提出し、願書の内容で合否決定がなされるという受験プロセスのことである。

また、ハーバードやイェールをはじめとする米国のトップ大は、各大学共通の「コモンアプリケーション」という願書システムを活用している。

この願書システムは、WEB上で志願者の情報を入力し、受験に必要な各種証明書も添付できる優れたシステムで、出願の際には、紙の書類を一切使わなくてもすむようになっている。

つまり、日本の高校生がハーバードを受験する際は、ハーバード(ボストン)に行って試験を受ける必要はなく、日本にいながらにして、自宅のパソコンからWEB出願するだけで、合否の結果を待つことができるのである。

では、具体的な願書の内容を見てみよう。

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