成績だけでなく、巻き込む力も問われる
まず始めに、「ACADEMICS」という項目を説明する。
この項目では、学校の評定平均値(定期テストの成績)やSAT(米国の統一テスト)の得点を記入する。さらに、日本の受験生は、TOEFLなどの英語力のスコアも記入させられる。
また、SATやTOEFLは、年に複数回受験できるので、受験生は低学年の時から計画を立てて受験する。このため、出願のタイミングでは、自分のスコアを願書に記入することができる。
2つ目は、「Honors」の項目を説明する。
この項目では、中学3年から高校3年の間に取った賞を記入する。賞ならなんでも良いわけではなく、あくまで学問(アカデミックな)領域の受賞歴に限定される。
また、受賞のレベル感も以下の4つの区分で記入しなければならない。
S(School)…校内レベル
S/R(State/Region)…都道府県大会や地区大会レベル
N(National)…全国大会レベル
I(International)…世界大会レベル
具体的には、「数学や物理などの国際オリンピックで金メダルを取った」「英語ディベート大会で世界大会に出場した」などの受賞歴を記入する。
世界大会レベルの賞を取っていれば、受験を有利に運ぶことができるが、この欄が空白だと不合格になるというわけではない。
部活動や生徒会活動など、学問(アカデミックな)領域以外で活躍している生徒は、次の「Extracurricular」の項目でアピールすることになる。
ここでは、部活動や生徒会活動、ボランティア活動や仕事の経験など、課外活動の実績を記入する。年間でどれぐらいの時間をかけて、どのような役職で活動したかを記入する。
この項目を通して、受験生の主体性や行動力、そして、コミュニケーション力やリーダーシップ力がだいたいわかる。つまり、周りの人と常にかかわりながら、人を巻き込んで結果を出す力があるのかを判断することができる。
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