全米州立大と豪州大。おトクな2つの留学法 コミュニティカレッジとTAFEという選択肢

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

それでは次に、日本の高校生にとって、現実的な選択肢として、2つの留学ルートを紹介しよう。それは、アメリカのコミュニティカレッジ(以下、コミカレ)とオーストラリアのTAFE(テイフ)を活用した海外進学だ。

この2つのルートに共通する受験生のメリットは3つある。

1.州立の教育機関なので学費が安い

2.英語力の入学基準が高くない

3.4年制大学への編入が可能

日本人留学生のほとんどがコミカレに在籍

ではまず、アメリカのコミカレから説明する。このコミカレとは、公立の2年制大学のことである。

日本においては「公立の2年制大学」と言われてもあまりピンとこないかもしれないが、アメリカでは、学生の約7割が州立大に在籍しており、その半数以上の学生がこのコミカレに在籍するほどメジャーな選択肢となっている。

またIIE(国際教育協会)の調査(2012年)によると、アメリカの学部課程(4年間)で学ぶ日本人は約9400人いる。このうち、コミカレの学生は、約5100人と半数以上を占める。これを大学1~2年の期間で区切ると、アメリカに留学している日本人のほとんどがコミカレに在籍している計算になる。

ではなぜ、アメリカの学生や日本人の留学生において、コミカレ在籍者が多いのだろうか?

その理由は、高校卒業後、学費の安いコミカレに入学し、3年次から4年制大に編入できるというアメリカの教育制度(システム)にある。留学生におけるアメリカの州立4年制大学の学費は、年間約150万~300万円程度であるが、コミカレの学費は年間約60万~70万円。コミカレで2年間学べば、その分の学費を安く抑えることができるのだ。

次ページオーストラリアの大学は競争力が高い
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事