日本で“バリキャリ”女医が生まれないワケ

女医3人で男性医師1人分?

前回までのコラムでは、医師がどのように就職活動をして勤務先を決定していくかというプロセスをお伝えしましたが、今回は「女性医師」についてその勤務の実態やキャリアについてお話ししていきたいと思います。

最近、テレビや雑誌などで「女性医師」をよく見かけると思いませんか? コメンテーターとしては、西川史子先生やおおたわ史絵先生、友利新先生がいろいろな番組に出られていますし、本屋に行ったら女性医師が書いた健康本が並び、女性のファッション誌などにも複数の女性医師がコメントをしています。また皆さんが病院やクリニックに行った際、女性医師の診察がなんだか増えていると思う方は多いのではないでしょうか?

それもそのはず、現在、女性医師の割合は急激に伸びてきています。日本においては、長い間、全体の医師の数に対して10%以下であったのですが、2004年には15%を超え2010年においては18.5%(平成22年〈2010年〉)医師・歯科医師・薬剤師調査)となっています。

特に20代の医師の増加が大きく、現在、医師国家試験の合格者数における女性の割合は30%強、入学者における女性の比率が4割を超える医学部もあります。

つまり今の割合で医学部に入る女性が推移すると、将来的には3人に1人が女性医師ということになり、“女性医師”や“女医”という言い方が近い将来、死語になってもおかしくない数字になっています。

なぜこれだけ女性医師が増えるのか?

女性医師の増加は、世界標準で見ると特別なことではありません。日本ではむしろ今までが少なすぎたのが現状で、たとえばアメリカではすでに4人に1人、ヨーロッパ諸国は3人に1人が女性です。ですから、ようやく日本も欧米並みに女性医師が増えてきたという言い方が正しいかもしれません。

とはいえ、最近なぜ急激に女性医師が増えているのでしょうか?

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