一口に弁護士と言っても、その属性は実にさまざまだ。普段、手掛けている業務で言えば、大企業相手にM&Aや国際商取引、特許訴訟などで高額の報酬を受け取っている弁護士、いわゆる「ブル弁」(ブルジョワ弁護士の略)もいれば、中小企業が日常的に直面する法律問題の対応をしたり、あるいは個人相手に離婚や借金の解決などに当たっている弁護士、いわゆる「マチ弁」もいる。
日本で活動する弁護士の人数は約3万2000人(出典:弁護士白書2012年版)。このうち、100人超の大規模事務所に所属している弁護士は全体の6%強しかいない。50人超の事務所所属の弁護士を足しても約7.5%。
一方、5人以下の事務所に所属する弁護士は全体の6割を超えている。特に1人事務所の弁護士は全体の4分の1を占める。これでもこの10年で大きく後退していて、10年前は実に45%が1人事務所だった。
大事務所は東京、大阪に集中しているので、地方はまだまだ1人事務所が主流で、大都市圏と地方とでは、弁護士を取り巻く環境も、弁護士自身の属性の違いも大きい。
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