マッキンゼーの何がすごいのか

社員1万7000人以上の最強ブレーン集団

意思決定を行う経営者に対して切れ味鋭い助言を行うコンサルティングファーム。このブレーン集団の世界には、明確な序列がある。自他共に2大ファームと認めるのが、マッキンゼー&カンパニーとボストンコンサルティンググループ(BCG)。中でも「ザ・ファーム」と呼ばれ、別格なのがマッキンゼーである。下表のように経営戦略を専門に行うコンサルファームの中で、マッキンゼーは最大規模だ。

シカゴ大学の会計学教授だったジェームズ・マッキンゼー氏が、会計や財務に力点を置いたコンサルファームを設立したのは1926年。しかしマッキンゼー氏は早世。33年に入社した弁護士出身のマービン・バウワー氏が大企業の戦略策定に比重を置くスタイルを確立し、60年以上にわたってマッキンゼーを率いた。このバウワー氏が現在のプロフェッショナル(職業的)コンサルティングの始祖といって過言ではない。

教えは、時代を超えて今に引き継がれている。そのエッセンスは次のようなものだ。

まずは客観的なデータに基づくファクト主義。年配者による「グレイヘア・コンサルティング」に対し、20代の若者でも価値を発揮できる「ファクト・ベースト・コンサルティング」を生み出した。

クライアントの利益を優先するルールも定めた。その考えは「クライアント・インタレスト・ファースト(顧客利益第一主義)」という言葉で表される。現場主義でもある。バウワー氏が66年に著した『マッキンゼー 経営の本質』に描かれているのは、机上の理論ではなく、ゼネラル・モーターズ、メリルリンチ、エイボン・プロダクツなど有名企業の生きた事例である。

次ページ国境を超えた ワンファーム
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 親という「業」
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT