「またハーバードとマッキンゼーネタか!」
フランスの4月はしぶとく寒くて最近もまだ雪が降っているが、フランスの天気より肌寒いのが(われらが東洋経済オンラインを除く)経済誌のハーバードとマッキンゼーのネタである。
日本のビジネスマン(東洋経済の読者は除く)は学歴ブランドや職歴ブランドに弱く、昔の開成・東大・三菱商事の昭和の三種の神器から、今や洛星(編集部注:著者の母校)・ハーバード・マッキンゼーに三種の神器がシフトしたようだ。
ここだけの話、われらが東洋経済オンラインの人気アクセスランキングを見ていても、やたらとハーバード、マッキンゼーの名前が目につく。つねにアクセスランキングで脅かされ、いつ圏外に転落してもおかしくない「グローバルエリートは見た!」の太っちょコラムニストとしては、そろそろ人気コラムランキングの競争相手を潰しにかからざるをえない展開である。
なぜ日本人がハーバード、マッキンゼーばかりありがたがるようになったのか。その背景としては、国内経済の低迷とグローバルキャリア志向の高まりで、日本国内だけでありがたられても安心できず、”世界のどこへいってもありがたがられるキャリア”に信奉対象がシフトしていることが挙げられる。
しかし、信仰とは現実とかけ離れていることが多い。そこで今回は東洋経済の読者の皆様以外が盲目的にありがたがっているハーバードとマッキンゼーの実態を暴くことにしよう。
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