手の届かない人と、手が届く人と、単に勘違いな人
やたらと詳しく書いてしまったが、ともあれ入試プロセスはこんなところである。さて、めでたくHBSに入った人は、手の届かない人と手の届く人、ひょっとしたら大したことない人に3分される。
ブッシュ家やケネディ家やハプスブルグ家(ちなみに今でも立派に存在し、私のかつての同僚にもいた。最近聞いて面白かったのだが、欧州の某国ではいまだにハプスブルグ家出身者は法律で大統領に立候補できないことになっているらしい)の出身で、イェール大学を優等で卒業し、弁護士の資格を持ち、20代で投資銀行のマネジングディレクターに昇進した、という一部のスーパーマン/スーパーウーマンも確かに一定数いる。ただしこういう手のつけられない人たちを除けば、後は結構どっこいどっこいで、能力的には手の届く範囲にいる人が大半である。
そして多様性枠か何かの間違いで入った人で、自覚のある人は謙虚に勉強を頑張り、大いに成長して本当に立派になる人もいる。しかし極端に勘違いしている人は、“やっぱり私はすごい!!”とか空高く舞い上がってしまい、ろくでもない大したことない意見を帰国子女ならではの流暢な英語で早口でまくしたてるのだ。
そんな口だけの女学生、温厚で知られるグローバルエリートもさすがに腹が立つ……かと思いきや、そうとも限らない。というのも、HBSの学生はやたらとかわいらしい子が多いのだ。
HBSの女学生に美人が多い理由
HBSの友人は「学生が全然かわいくない」とうそぶくが、私の眼にはかわいい人が多かった。不毛にもその理由を一生懸命夜通しで考えてみたのだが、まず、いい学校を出ている人がほとんどなので金持ちの娘が多い。したがって、お父さんにカネがあるものだから、嫁さん、つまりお母さんが美人の可能性が高い。
そして順調に会社で出世してきたのだから上司にかわいがられてきた証しであり、また美人が有利な投資銀行やコンサル出身者も多いので(しょせんバンカーやコンサルタントも男であるため)、その採用の段階でやはりかわいいバイアスがかかっていたはずだ。
そして上司もかわいい部下は評定を甘くつけるので彼女の出世も早く、かつ不当に大インフレを起こした推薦状を書いてあげるものだから合格率も高くなる。やはりHBSの女学生がかわいい人が多い、と私が感じた理由には、それなりに立派な根拠があったのだ。
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