即断即決!デンマークの超「結果主義」 新人でもベテランでも、アウトプットがすべて!

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日本人の中には、北欧諸国に憧れる人が一定数存在する。充実した福祉、男女平等、環境重視であることなど、はたからは「理想的な国家」に見えるだろう。だが、彼らがそれを実現するために行なっている凄まじい”努力”については、あまり知られていない。以前、フィンランドを取り上げたが、デンマークの場合はどうか。デンマーク大使館商務部のハンス・ピーター・カイ公使参事官に聞いた。

――今回、まず驚いたのは、インタビューのお願いをしてから、30分以内に「いいですよ」とメールを下さったことでした。国によっては大使に依頼状を書いてから、さらに数カ月かかるところもあります。

カイさん:デンマークは個人主義で、仕事を任されたらその人に全権が持たされ、決定権があります。もちろん、とても大きな話の場合はボスに確認を取ることもありますが、基本的にはその必要はありません。個人に任されているのでよいものはよい、ダメなものはダメとすぐに決断ができます。

――チームのトップがすべてを決定するのではないのですね。

カイさん:デンマークでは年齢ではなく、個々の能力を見ます。それが日本とデンマークの大きな違いかもしれません。チームメンバーにはそれぞれ個性があり、能力も異なる、どの人の意見も貴重です。

たとえばソーシャルメディアのチームがあるとします。そこを担当している人が大学生や入社して半年の人であろうが、ソーシャルメディアに関して専門性が高ければ、ほかの人がその人と同じような知識やスキルを得ようとするよりも、その人に任せたほうがいいですよね。すべての人がすべてのスキルを持つ必要はありません。年齢や組織での勤続年数に関係なく「平等」なのです。

発言しない人は、会議に出る意味がない

――日本では新卒の社員は、入社後、しばらくは控えめにして、上司から学ぶという雰囲気があります。任せられるということは珍しいです。

カイさん:ミーティングの意味合いも大きく違います。日本は「儀礼的なミーティング」「あいさつミーティング」が行われることがありますよね。デンマークでは「アクションミーティング」といって、必ず物事を進めるためにミーティングを開きます。

ということは、そこに発言をしない、不必要な人がいることはなく、参加するということは、必ず発言して貢献する必要があります。

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