僕、イクメンです――。最近、そう公言する“ワーキングファーザー”が増えている。
だが、よくよく話を聞いてみると、週末に子どもと遊ぶ、家事を多少手伝うといった程度の“育児補助”に終始している場合が多く、「自称イクメンの妻」の多くは、「いいとこ取りだけして」なんて言っていたりする。
昔から存在する単なる「子煩悩」が、「イクメン」と名を変えただけの空騒ぎを感じるのだ。
そこへいくと、GEヘルスケア・ジャパンで血管撮影装置のマーケティングを担当する浅野亜希子さんのご主人は、同じ会社に勤めながら、7歳、5歳、もうすぐ1歳の3人の子どもの育児を完璧に分担する正真正銘のイクメンだ。
小学校、保育園への子どものお迎えは、ほぼ毎日、ご主人の担当。そのために、夕方5時半には会社を出ると言う。今年初めには、第三子を産んだ浅野さんが早期に職場復帰できるよう、ご主人が3カ月も育児休暇を取得してくれた。しかも、浅野家はベビーシッターなど人の手を介さず、自分たちで子育てすることにこだわる。
一方、2人はそろって、仕事では「高評価」を獲得している。
いったい、どうやって、そんなことができるのか?
支えになった、経営陣の一言
浅野さんとご主人は、2000年にGEヘルスケア・ジャパンに入社。浅野さんは営業本部、ご主人はMRIの開発に配属されて以来、共に日野市のオフィスに勤めてきた。
同期としてすぐに仲良くなった2人は、2002年、浅野さんが24歳のときに結婚。05年には、長男が誕生した。
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