GEの母、スーパーすぎる育児分担 自称イクメンよ、ここまでやれるか?

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医療機器のマーケティングとして、顧客ニーズの吸い上げや、医療機関への製品プレゼン、学会やセミナーの企画などを担当する浅野さんは、仕事柄、夜の接待なども多い。そのため、第一子を産んだばかりのときは、「仕事ができなくなってしまうのではないだろうか」と、不安を抱えていたと言う。

「しかも長男は、生まれたばかりのときは病弱で、保育園入園直後は病気で半分以上、行けなかったほどでした。登園しても熱が出たと、しょっちゅう呼び出される。私は、お客様への訪問が多く、すぐに呼び出しに応じられないこともあるため、旦那や私の母、妹にお迎えに行ってもらえないか、よくお願いしていましたね」

職場にはワーキングマザーの先輩も多く、子どもの病気による早退や欠勤には理解がある。浅野さんが、上司に早退を申し出たときも、嫌な顔はされず、「早く帰って、お子さんを大事にしてください」と言ってくれた。

また、社員一人一人には、会社外でも仕事できるように、アクセスセキュリティや社内LANにつなぐ機器が支給されるため、早退後も仕事をするのに不自由はない。それでも、周囲に対する申し訳なさや所在なさはぬぐいきれなかったという。

しかし、ある出来事で、そうした罪悪感から解放された、と言う。

「復帰の3カ月後、1週間の海外出張があり、そこでご一緒した現役員に、『子どもは2人か3人いたほうが、子どもの中で社会ができるからいいよ』とアドバイスしていただいて。その一言でスコーンと気持ちがラクになり、だったらどっぷり仕事に入る前に第二子を作ろうと思ったのです」

正真正銘のイクメン、見参

そして、2007年6月に第二子となる次男を出産する。迷わず第二子を産めたのは、前述の上司の“後押し”も大きかったが、ご主人の育児協力があってこそだ。

「結婚したときはイクメンだとはわかりませんでしたが、第一子が生まれてすぐに、『育児は同じくらい負担したい』と言ってくれたんです」

有言実行のご主人は、子どものオムツ替え、保育園の送迎、食事の世話といった育児の実務だけではなく、より本質的な「教育」までしてくれる。

「育児や教育の悩みを共有したいと、保育園の“ママ友”の輪の中にも平気で入って行きます。ママ友同士の、『今後はここで、遊びましょう』なんてメールも、私ではなく、旦那に入ってくるほどです」(笑)

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