LINEの母、ぶっつけ本番両立人生の痛快

「やるか」「やらないか」なんて考えない

働く女性にとって「いつ産むか」(あるいは産まないか)は、永遠のテーマだ。

中には、「ある程度、キャリアと実績を積んでから産むべき」と言う人もいれば、「体力のあるうちに産みたい」人もいる。

前者の考えだと、タイミングを逃して出産そのものが難しくなる可能性があるし、後者はキャリアの継続や充実が困難になるリスクがある。

いずれのコースを選んでもメリット・デメリットがあるから、多くの女性は悶々とする。それ以前に、妊娠ばかりは「授かりもの」だから、計画どおりにはいかないのだけれども。

「LINE」の広告事業部長・古賀美奈子さんは、そんな、出産やキャリアに悩む女性が、一歩進む気になる、元気になる言葉を、たくさん持っていた。

「無知は強い」

「どんな大変なことでも、やらなきゃいけないと思ったら、やっちゃうもの」

「心配しなくても、子どもはちゃんと普通に育つ」

計画性に富む人の考え抜かれた言葉より、ぶっつけ本番で育児と仕事の両方を乗り切ってきた人のガッツあふれる言葉は、数段、深く鋭く心をとらえる。

妊娠・出産でも「自分を変えない」

古賀さんが長女を妊娠したのは、今から10年前のこと。「LINE」の前身「ライブドア」で、本人の言葉を借りるなら、「そのへんにいる普通の営業」をやっていた27歳のときだ。

「正直、女性営業マンという仕事は20代で終わるものだと思っていました。営業って、若さと初々しさで『お願いします』と売り込む仕事で、ずっとやる仕事じゃないな、と。だから、そろそろ自分が変わっていきたいなと思っていた時期でした。そうしたら、仕事を変える前に、体が変わっていた。1人の人間だと思っていたのに、もう1人中にいたんです。アハハッ」

次ページ産休には無関心
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あふれる独自性 ニッポンのすごい研究者
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
徹底検証「都心vs.郊外」<br>激動 マンション・住宅

在宅勤務の長期化を受け新しい住まいへの需要が急膨張。想定外の事態に供給業者も対応に追われています。2度目の緊急事態宣言発出という状況下、住宅市場はどう変わるのでしょうか。最前線での取り組みを徹底取材しました。

東洋経済education×ICT