ますます”リア充化”するインターネット

PCからモバイルへ、猫から犬へ

2012年のネットは、リア充だった

リア充だったなぁ……

2012年のネットを振り返ると、ため息をつきたくなる。ひきこもり型ネト充の筆者としては、ゆゆしき事態だ。リア充こわい。

リア充とは、「リアルが充実している人」の略。2007年ごろに流行し始め、今はネットスラングとして定着した。部屋で1人パソコンに向かい、毎日ネットという仮想世界に入り浸っている筆者のような“ネト充(ネット充)”の対義語で、友人がたくさんいて恋人もいて、社交的で、現実社会=リアルの生活を楽しんでいる人たちのことだ。こわい。

2012年にネットで流行ったネットサービスは、リアル社会と密接に結びついていた。スマートフォン向けメッセージ&通話サービス「LINE」は携帯電話の番号を知っている“リア友”同士で使うサービスだったし、Facebookは実社会の人間関係図をそのままネットに引き写し、学歴や社名などリアルのプロフィールまでネットに移してしまうものだ。

「O2O」(オンライン to オフライン)という言葉が流行ったのも、ネットとリアルの融合が加速し、ネットがリア充化している流れに沿っているのだろう。ただ「O2O」の意味するところは、10年以上前のネットバブルのころに流行った「クリック&モルタル」とほぼ同じ。オンラインマーケティングをオフラインの販売につなげるって、何も目新しくない気がしてならないが……

話がそれた。リア充だ。リア充こわい。

ほんの少し前までのインターネット社会には、リア充は少なかった。むしろ、リア充でない人――友達が少なかったり、実社会ではコミュニケーションが苦手な、“非リア”、“非コミュ(コミュニケーション能力の低い人のこと)”がみんなで「リア充うらやましいね」「リア充こわいね」とささやき合いながら、ほっと安心できる場所だった。

次ページリア充、ネト充それぞれの青春
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 食べれば世界がわかる!カレー経済圏
  • コロナ後を生き抜く
  • 井手隊長のラーメン見聞録
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
菅新政権が誕生しても<br>「安倍時代」は終わらない

牧原出氏執筆の連載「フォーカス政治」。9月16日に菅新首相が誕生しましたが、施策の基本線は「安倍政権の継承」。惜しまれるように退任し、党内無比の外交経験を持つ安倍前首相は、なお政界に隠然たる影響力を保持しうるとみます。その条件とは。

東洋経済education×ICT