いや、あるいは、若いうちから育児と仕事の二本立て人生を生き抜いてきたど根性が、古賀さんを「そこらへんにいる営業」から「営業事業部長」に変えたのかもしれない。
ご主人や実家の両親との「役割分担」を駆使し、必死で育ててきた娘さんも今では9歳になり、お迎えにいかずとも学童保育や習い事から自分1人で帰ってこられる年齢になった。
「今では、優秀なスタッフがいっぱいいるので、ラクさせてもらっています。おかげで、やっと自分の時間も、コントロールできるようになりました。ですから、なるべく夕食を作って、娘と一緒に食べる時間も意識して作るようにしています。昔を思い出せば、大変なときもあったように思いますが、子どもは別に心配せずとも、ちゃんと育つものですね」
古賀さんのキャリアの大半は育児とのセットで、仕事だけしている時期はほとんどない。つねに時間や心理的な制約がある中で、結果を出すのは苦難の連続で、泣きたい日もあったことだろう。
だが、古賀さんは、弱音も吐かず、つねに前を見て、初挑戦の連続に体当たりでぶつかる。
「仕事も子育ても、なんでも体感するのが好き」だと語る古賀さんを見ていると、「案ずるより産むがやすし」は真実だ、という気がしてくる。
(撮影:今井康一)
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