LINEの母、ぶっつけ本番両立人生の痛快

「やるか」「やらないか」なんて考えない

「それをキッカケに、広告営業部は黒字を達成。親会社が変わるといううわさを聞くたびに、それまでは責任があるからと、頑張ってきましたが、目標を達成して “やりきった感”を味わうと、また、親会社が変わって、新たな目標や、面白い仕事が回って来たりする。すると、また頑張っちゃう、の繰り返しなんです」

キャラ的に無理な場面では……

2010年、ライブドアは全株式を「LINE」を運営するNHN Japanに譲渡した。これと同時に、古賀さんが長年勤めてきた、ライブドアの社名は消滅。そして13年、NHNは社名をLINEに変更し、気がつけば、古賀さんはLINEの広告事業部長にまで上り詰めていた。

「会社にしがみつこうという気はサラサラないのですが、ライブドアといい、LINEといい、なぜかいつも、注目されるサービスに、ご縁があるんですよね。ラッキーとしか言いようがないですね」

そう謙遜するが、子育てしながら、目まぐるしく進化するサービスにキャッチアップしていくのは、容易ならざることだろう。ところが古賀さんは、「そんなの全然、わからない」と笑ってのける。

「正直、新技術には全然ついて行っていません。リテラシーはかなり低いと思う。でも大丈夫。今は若くて優秀なメンバーがおよそ30人もいますから、彼らに聞けばいい。LINEも、開発者に基本的な使い方を聞きに行ったりしていますね(笑)」

わからないことは素直に人に聞く、自分1人ではできないことは、どんどん人に頼む――。「役割分担」は、古賀さんが仕事をするうえでつねに意識してきた戦略でもある。

「お客さんの中には、企画の中身より、営業マンの人情やパッションを重視する人もいれば、技術的な説明を好む人もいます。人情やパッションは私の得意とするところですが、技術の説明なんてキャラ的に無理。そういうときは、プロにお任せ。その説明が得意な役員を商談に連れていき『さぁ、どうぞ』と、振ってしまいます」

古賀さんは、あっけらかんとそう言うが、その役割分担こそがマネジメントの要諦。根っからのマネジメント体質なのだろう。

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