本嫌いママの子供は、やはり本嫌い 幼児期のコミュニケーション教育が重要

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グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
子どもに読書習慣があるかどうかで、コミュニケーション能力は大きく変わる

エリート学生さんに対するアンケート調査では、多くの学生さんが、家庭教育の中で読書習慣を持つようになり、親に感謝しているとの結果が出ています。その一例を紹介しましょう。

【早稲田大学 Sさんからの寄稿文】
 読書は重視するが、それ以外は自由放任でやりたいことをやらせる。父は出版社に勤めていたので、幼い頃から本と親しむ環境にあった。そのことは私にとって知識の吸収に一役買い、幼い頃から積極的にさまざまな知識を吸収でき、成長してからは思考の基礎体力となった。
 また、日頃より「自分の人生なのだからやりたいことをやれ」と言われ、最大限の援助をしてもらえたので、自分のやりたいことに没頭することができ、人間的にも成長することができた。
 家庭教育で改善してほしかった点は、自由放任ではあったが見知らぬ人たちとの交流が少なかったこと。見知らぬ人たちとの交流の機会が少なかったので、知らない人に対する自分なりのコミュニケーションスタイルを、中学・高校を通じて積極的に人とかかわったり、本を読んだりすることで身に付けた。
 知的体力としての読書の重視
 幼い頃から活字に慣れ親しむかどうか、知識を吸収することに慣れ親しむかどうかは、成長してからも子どもの学習能力に決定的な影響を与えるのではないかと思う。そこで、幼い頃は絵本の読み聞かせや、学習漫画を買い与えるなど、子供の興味の枠の範囲で、読書の習慣を身に付かせることが重要だと思う。
 また、見知らぬ人と積極的な交流の機会に連れ出すことが重要だ。幼い頃の他者たちとのコミュニケーションの機会は、長じてからのコミュニケーション能力に影響を与えると思う。コミュニケーション能力の大小は、将来の仕事の能力にも直結するのではないか。そこで、他者と交流できる機会のある遊びやイベントなどに、積極的に連れ出すことが重要だと思う。
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