本嫌いママの子供は、やはり本嫌い

幼児期のコミュニケーション教育が重要

<グローバルエリートからのコメント>

読書の大切さについてはミセス・パンプキンに任せることにし、私は幼少期からのコミニュケーション能力育成についてコメントしよう。

まず第一に、子供が親から愛されていると十二分に実感することが大切だ。これにより、“基本的に自分は他人に受け入れてもらえる存在”という肯定的アイデンティティの基礎ができ、対人関係に積極的になる。ただし3、4歳の家庭内だけが“社会”のときはそれでもいいが、幼稚園に出る時点では“周りの子供や先生にも好かれる”よう、思いやりとマナーのある子供に育てないと、結局、周りから相手にされず、どんどん内気になって引きこもりがちになっていく。

幼少期に他人からどのように扱われたかというのは子供の潜在意識に深く影響する。この意味でも、子供に親の愛情を実感させ、また他人からも愛される子供に育てるのが、親が幼少期に与えられる最大のプレゼントであろう。

なお子供のときに親や周囲から十分愛情を受けなかった子供は、その欲求不満で成人してから思わぬ過激派になったりするケースもあるので(自分の自信のなさや弱さを暴力的発散で隠そうとする)、社会のためにもぜひ十分愛情を注ぎ、対人コミュニケーション能力を身に付けさせてあげて欲しい。

会社で出世している人を見ても、やはり単に頭がいいだけでなく、教養とコミュニケーション能力(周りの気持ちを理解し、うまく協調するスキル)が備わっているものである(社内政治だけで生き残っている人もいるが、これも言ってみればコミュニケーション能力の賜物である)。

<ミセス・パンプキンからのコメント>

子供が大勢の中で育つことの意味

コミュニケーション能力の育成の必要性など、考えたこともありませんでした。ただわが家は核家族ではなく、親戚との交流や食客、他人の出入の多い家庭でした。4人が幼少時には、夫も子供に絶えず話しかけたり質問を投げかけたりする人でした。

当時の私は、人の出入りは仕事が増えるという意味で煩わしく、子供相手にいろいろ話しかける夫にも、「なんてヒマな人なんだろう」と思うほど、私は家事に追われていましたが、それらすべてに意味があったことを知るのは、ずっと後のことです。

核家族で育てた友人の子の内弁慶ぶりのその後を、何人も見てきました。内ではキングかクイーン(王様や女王様のように威張る、という意味)、外に向かってはあいさつもできないというものです。幼児期に身に付けた苦手意識は、中・高校生になっても社会人になっても、払拭できないでいる人は少なくありません。私にあいさつか礼を言わねばならない当然の場面で、部屋から出てこない元キングやクイーンをみると、ガッカリします。幼児期には内弁慶で通っても、大人になればそれは礼儀知らずか、マナー違反に直結することですから。

他人の出入りを煩わしがっていた私一人で子育てをしていたら、このようになっていたのではと、思うことしきりです。子たちの祖母と住んでいましたので、祖母の友人の出入りがあり、お年寄りに対する苦手意識はありません。祖母に連れられて子供たちは他の家へもよく遊びにいきましたので、そういうことのなかった子たちに比べれば、あいさつや他人との会話の機会が多かったのではないでしょうか。あいさつがいいと近所の人によく褒められました。

私に、子供の会話能力を磨くために何をしたのかとの問いですが、私は何もしていません。子供たちの祖母と暮らしたおかげで親戚たちがよく集まったので、祖母を大切にしたことで、間接的に寄与したとでも言いましょうか。

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