ブラックだけじゃない!「ホワイトすぎて退職」する若者たち 部下が辞めたときに「上司が意識すべき事」とは?

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退職届
「この会社にいても成長できない」と言って転職していく若者が一定数います(写真:すとらいぷ/PIXTA)
こんにちは。公認心理師・「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。
上司世代のみなさんは、Z世代とのジェネレーションギャップを感じ、日々悩んでいることでしょう。自分たちが指導されたようなことと、同じように指導しては、時代的にNGです。ではどうやって部下を育てていけばいいのでしょうか。
人間関係を円滑に進めることに関しては、専門分野です。私の著書『〈Z世代との壁〉社員のやる気を失わせる上司の一言』から、上司世代を励ますメッセージを、一部引用・再編集してご紹介していきます。

ホワイトすぎて辞めていく若者たち

最近「この会社にいても成長できない」と言って転職していく若者が一定数います。いわゆるホワイト企業なのに、ゆるい体質が嫌だというのです。これって、上司にとっては頭を抱えてしまう問題でもあります。

管理職の方は、ハラスメントと言われないように気を遣っています。わかりやすく言えば、ハラスメントと言われるのが怖くて、部下を注意できなくなっています。強く言ってしまったら、辞められてしまいますから。内心、ダメだと思っていても、つい「いいよ、いいよ」と許してしまう。

ところが若い世代は、もっと指導してほしい、もっとできるようになりたいわけです。やさしくされればされるほど、「この会社にいても無駄だ。成長できない」となって辞めてしまうケースは、本当に多いと思います。

若い世代に辞められたくないからやさしくしていたにもかかわらず、そのせいで辞められてしまうという、矛盾が起きているのです。

ただ、辞めてしまう理由はそれだけではないでしょう。若い世代も、ゆるい会社で成長させてくれないからという理由だけで辞めたりはしません。自分の会社の上司を見て、ある種、失望してしまう面もあるのではないでしょうか。

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