9割の「職場悩み」を消す、ちょっとした工夫

メンタル不調者を激減させた研修とは?

自身の「役割」に、メンタルが押しつぶされそうになっていませんか?(写真:iofoto / Imasia)

はじめまして。この度、身近な人たちとのより良い関係性を育み、気持ちのコントロールを目指す連載『自衛隊員も学んでいる!タフな大人のメンタルチューニング』を担当させていただくことになりました、産業カウンセラーの大野萌子と申します。

私は、防衛省をはじめ、企業や大学、医療機関などで年間120件以上の研修業務を行う傍ら、企業内での個別カウンセリングの実施、また、産業カウンセラー及び厚労省認定キャリアコンサルタントの養成にあたっています。

なぜ、自衛隊員にメンタル強化が欠かせないのか

防衛省での実績を申し上げますと、平成20年に、自衛隊内「初」のセクシュアル・ハラスメント防止教育を全国2000名の担当者に行ったのをはじめ、自衛隊員・幹部職員向けのメンタルヘルス研修、部隊内相談員へのカウンセリング講習などを多数手がけています。

自衛隊員は、皆様もご存じのとおり、災害現場などで過酷な作業環境、悲惨な現場での業務を強いられることがあります。緊張を強いられる場面も多く、心身共に負担が大きい職業です。そんな彼らをみて「よくやってくれている」と捉える人もいれば「当然のこと」と捉える方もいます。この「当然」というプレッシャーが彼らを押し潰す要因の一つです。

震災の折、被災者の方々に温かい食べ物をと尽力する一方、自衛隊員は冷たい食事をとることも多くありました。温かいものを口にするだけで非難されることもあるのです。そんな状況下、危険と隣り合わせの厳しい仕事を行い、それが自らの役割であることを彼らも承知しています。

それゆえに、心身に不調をきたしても、この程度のことでへこたれては、こんなはずでは……という意識が強く、我慢に我慢を重ね、気づいた時には限界に達していたということが少なくないのです。

でも、本当の心の強さは、何にも動じない強靭さではありません。しなやかな柔軟さなのです。

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