あなたが人の話を「半分」も聞けていない理由 「言った」「言わない」論争で失敗しないために

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あなたも「聞けているつもり」に陥っているかもしれません(写真:夢見る詩人 / Imasia)

きちんと伝えたつもりなのに、相手から「全然、聞いてない!」と言われる。相手に「この前、言ったよね?」と言われても、あなたにはまったく覚えがない……。みなさんの中に、このような経験をしたことがある方はいませんか。

この「言った」「言わない」論争、ビジネスの現場でもたびたび起こりますが、信頼関係を崩壊させる重大な問題ですね。では、その原因はどこにあるのでしょうか。どちらかの記憶違い……いやいや、そうではありません。なぜなら、通常のコミュニケーションの「聞く」だけでは、相手の話が半分しか聞こえていないのです。まず、そのことを知ってくださいね。

人の話を聞きながら、意識は自分に向いている?

例を出して説明しましょう。あなたのお友だちが「美味しい焼肉を食べに行ったよ!」という話をしたとしますね。すると、その話を聞いた瞬間、あなたは美味しそうな焼肉の映像が頭に浮かんだりしませんか? 中には香ばしい香りさえしてくる人もいるかもしれません。

このような現象は、なぜ起きるのでしょうか。それはその人の話をきっかけにあなたが過去に経験した記憶がよみがえるから。そして、その瞬間、あなたの意識は相手の話ではなく、自分に向いています。

もう一つ、例を出してみましょう。今度は「Aさんに、こんなことを言われたのよ! ひどいと思わない!?」という話を相手から聞いたとします。そのようなとき、もし、あなたがAさんに同じように嫌なことを言われたことがあったら、その時の嫌な感情がよみがえり、「わかる! わかる!」と相手に同調する気持ちが湧き上がってくるはずです。

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