4月は新しい出会いの季節。しかし、新しい部の同僚やチームのメンバーに対し、初めて会った瞬間に「この人、苦手かも?」「うわぁ、嫌いなタイプだ!」と思ってしまったことはありませんか?
その根拠は、 あなたの第六感、それとも相手の放つオーラ? いえいえ、それは「脳の勘違い」であることが、実はとっても多いのです。せっかくの出会いも、脳の勘違いでふいにしてはもったいないですよね。まずはそのような現象があることを知ってください。
脳の判断がすべて正しいとは限らない
私たちの脳は、生まれてから今まで生きてきたプロセスをすべて記憶していると言われています。記憶として実感できるのはそのほんの一部だけですが、それ以外の膨大な「無意識のデータ」もきちんと保存されているのです。
よく高齢の認知症患者の方が急に幼い頃の記憶を鮮明に思い出し、話し始めることがありますが、これも眠っていた記憶が一時的によみがえることで起きる現象とも言われています。
さて、先ほどの「この人、苦手かも」という根拠ですが、意外に些細なことが原因だったりします。たとえば、「昔、私をいじめた○○ちゃんに顔が似ているから」「意地悪をされた先輩に話し方がそっくり」などなど。
それ以外にも、「体型が似ている」「同じブランドのバッグを持っている」といった、もはや本人の性格にかかわらないようなことでまで、私たちは「拒否反応」を起こしてしまうのです。些細なデータでも脳の検索に引っかかると、NGサインがピカピカ点滅する……そんなイメージです。
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