あなたが人の話を「半分」も聞けていない理由 「言った」「言わない」論争で失敗しないために

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もう1つ心掛けるべきは、「確認することを忘れない」こと。これは人とのつき合いの中で、習慣化してしまいましょう。世間話であれば、相手の言ったことを忘れても、それほど大きなトラブルにはなりませんが、重要なことや約束事は、確認することを忘れてはいけません。

いちばん危ないのが「たぶん大丈夫!」「伝わったはずだ!」と自分で思い込むこと。少しでも不安があったり、曖昧な部分があったならもちろんのこと、そうでない場合でも、是非、確認をするようにしてください。

あなたと相手の「ちゃんと」は違うかも

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日本人には、「察する」という文化があるので、言わなくてもわかるだろう、言わなくても察してほしいという気持ちが、どうしても生まれがちです。でも実際は、真意が伝わっていないことの方が多く「そんなつもりじゃなかった」なんてことが後になってわかります。そして、確認する時に気をつけたいのは、相手を不快な思いにさせないために威圧的な言い方をしないこと。そして、曖昧表現を使わないことです。

たとえば「準備、ちゃんとやっておいてね!」と念押ししたとします。しかし、伝えた側の「ちゃんと」と受け取り側の「ちゃんと」には大きな誤差がよく生まれます。それを防ぐためにも、何を、いつまでに、どれくらい(数量や程度)準備しておくべきかなど、具体的な確認が必要なんですね。

具体的に事実をきちんと確認することで、相手からも信頼できる人間だと思われるきっかけにもなります。このようなことは、日頃から、人間関係を築いていくなかでマナーとして、お互いに実践できるといいですね。

100%の相互理解は難しくても、それに近づけていくことはできます。伝えたいことは必ず、遠慮しないで確認しましょう。みなさんもぜひともトライしてみてください!

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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