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東南アジア駐在員4人がホンネを語る“匿名座談会”。経済発展の熱気と生活者のリアルとは

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多くのバイクが走行する朝の道路の様子
バイクで埋まるホーチミンの朝(写真:編集部撮影)

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7億人の巨大市場を擁し、世界の製造ハブの役割も担う東南アジア。一方、トランプ関税や民主化後退など地政学リスクも顕在化している。本特集では岐路に立つ地域の実相に迫る。

東南アジアと一口に言っても、各国の経済水準には開きがあり、宗教や文化、国民性もさまざまだ。東南アジアビジネスの醍醐味や生活者としての実感を日本企業駐在員が熱く語る(取材を基に座談会形式で構成)。

[参加者PROFILE]
A氏 インドネシア駐在。メーカー
B氏 ベトナム駐在。商社
C氏 タイ駐在。マーケティング
D氏 マレーシア駐在。商社

A氏 ジャカルタは駐在員にとって住みよい街で、あまり困ることはない。スマホに入れたスーパーアプリで配車など何でもできてしまう。車やバイクの数が多く、街のエネルギーが日本とは違う。国民がとにかく若く、ショッピングモールに行っても高齢の人を見つけるのが難しいぐらい。

B氏 ベトナム駐在はおよそ10年ぶりで2回目。人口は一昨年1億人を超えてインフラの整備も進んでいる。ハノイに住みホーチミンにも頻繁に出かけるが、QRコード決済やスーパーアプリが普及し、外国人にとっても格段に生活はしやすくなった。ただ、国民の生活スタイルがガラッと変わるほどにはなっていないのが正直な実感。

日本とあまり変わらない

C氏 バンコクに住んでいるが、海外らしさがあまり感じられないほど快適な生活ができている。帯同で来ている自分の子どもたちからは「日本とあまり変わらないね」と言われるほど。感覚的には日本の地方都市かもしれない。

D氏 クアラルンプールの生活は快適だ。医療水準も極めて高い。最近は日本からの留学生も増えている。欧米と比べ費用が割安なことや多文化的な環境が好まれている。残念なのは日系外食企業が手薄なこと。マレーシアは人口3500万人程度でASEANの他国に比べるとマーケットが小さいからだろう。

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