モラハラ離婚を遠ざける"擦り合わせ"の技

「身近な人ほど操縦しやすい」は思い込み

夫婦がおたがいの気持ちを分かり合うためには、何が必要なのでしょうか(写真:【Tig.】Tokyo image groups / Imasia)

本連載の第6回「クリスマス『べき論争』での破局、どう避ける?」、第7回「正月のいらぬ親子ゲンカをうまく避ける方法」と、恋人、家族、親子間における「べき論」の違いを技術的に解決する方法を示しました。

今回も、「自分の『べき論』だけが正しい」と相手に強硬に押しつけることはワガママにすぎず、それがモラルハラスメントとなって、悲しい破局や争いを生むかもしれないことを説明し、技術的に解決する方法を紹介します。

「べき論」の行きすぎが招くモラルハラスメント

おしどり夫婦だと思われていた高橋ジョージさんと三船美佳さんが、一昨年の12月末から別居しているとの報道が巷で話題です。別居の原因は、高橋さんから三船さんへのモラルハラスメントだとも言われていますね。

そもそも、モラルハラスメント(英: moral harassment)とは、どのような行為を指すのでしょう。これはフランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏が提唱した言葉で、大まかには「精神的(倫理的)な攻撃、暴力、嫌がらせ」などのことをいいます。

マリー氏の著書『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』などによると、加害者となるのは、「自己愛的な者」と示されています。自分を愛しすぎるがゆえに、普通の人なら罪悪感を持つような言動を平気でできてしまい、責任を誰かに押し付けて、誰かから奪うことを欲しており、自身の立場や尊厳などを守るために他人を破壊しかねない、といったところに特徴があるとのことです。

次ページ具体的にはどんな言動、行動を指す?
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