本嫌いママの子供は、やはり本嫌い 幼児期のコミュニケーション教育が重要

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親自身が、活字から離れない生き方を

この学生さんのお父様はご職業柄、読書が人生にもたらす大きな恩恵を熟知されておられたのではないでしょうか。「読書は重視するが、あとは自由放任」と言っておられます。活字から学び取る習慣さえあれば、間違っても大きくは外れないと言うお考えだったのでしょうか。事実、彼は「幼児期より読書に親しみ、積極的に知識を吸収して成長後の思考の基礎体力となった」と言っておられます。

経験から得られなかったコミュニケーション能力の自分なりの確立も、この“基礎体力“と読書から獲得しておられます。まさにお父様の願いどおりの青年に成長されたのではないでしょうか。

私も学生時代、2人の驚異的な読書量を持つ友人がいました。読書に熱心でなかった私にも、私のレベルに合った本が、ときどき回ってきました。2人からですので、おこぼれでもそこそこの読書量になります。アンネ、ゲバラ、中国革命、ゾルゲ、ハイネ詩集、ゲーテ、アリランの歌……社会の不条理を知り、世界文学に関心が向き、世界がぐんと広がった時代です。

最近、40年ぶりに再会しましたが相変わらずの読書家で、どの分野の話題になっても2人はピンポン玉を返すような会話を深く広く面白く交わすのです。読書がこの友人たちに多くの知識をもたらし、心をますます広く豊かにし、不正義を憎み、弱者に心を寄せる昔のままの変わらぬ姿を目の当たりにしました。活字から離れない豊かな生き方の大切さを、再認識した日でした。言葉に心がこもり、生き生きしています。

読書を忙しい理由であまりしておられないご父兄の皆さん、思い立った日が吉日。乱読結構。話題になっている本、気になっていた本からでも結構、どんどん読書してみませんか? 活字を通じ、ご自分の世界を少しでも広げていかれることが、お子様にも確実にいい影響を与えていくのだと思います。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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