植木屋さんたちが草を抜いておるやろ。雑草やな。枝も切っておる。こういう姿を見ても、人間は王者と言えるわね。人間が自分の判断で決めておるわけや。しかし、それだけに人間は、その自覚と責任の大きさを強く考えんといかんね。雑草1本抜くにしても、枝1本切るにしても、王者として、その行為が正しいのかどうか、許されるかどうか考える必要があるな。
必要以上に殺したらいかん
殺生という言葉があるけど、殺生したらあかんというのは、なんも殺したらあかんということではない。そんなこというたら、なにも生きていくことは出来んがな。そうではなくて、必要以上に殺したらいかん、範囲を超えて殺したらいかん、そういうことや。必要な範囲を超えることが殺生やと。面白半分に殺す、必要でないのに殺す、興味本位で、無意味に殺すことが、殺生ということやな。
人間にとって必要な範囲において、万物それぞれが持っておる特質を活用するということは、殺生ではない。むしろそのものを生かすということになると。だから、まだ使えるのに使わん、捨てるというようなことは、殺生ということやね。もったいないという言葉があるけれど、殺生という意味や。まあ、人間に対する見方と殺生についての考え方が従来どおりだと、これから自然や地球は壊され、人間同士の殺し合いは無くならんということやな。
植木屋さんたちも、なかなか熱心に仕事、続けてるなあ。何時までやるんかな。ほんま、根気のいる仕事や。ようやってくれているわ。
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