二郎系と思いきや…「冷やし中華の麺?」「野菜の量も普通」 ラーメンに本気、吉野家初の麺メニュー「牛玉スタミナまぜそば」の実態と実力

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麺は中華料理店の冷やし中華の麺に近い。もっとゴワゴワな太麺を予想していたが、意外にも食べやすい麺がチョイスされている。

吉野家
ゴワゴワな太麺ではなく、冷やし中華の麺に近い(筆者撮影)

そして、卵を絡めるとマイルドになる。牛肉を卵に絡めて食べると牛丼が思い起こされ、吉野家のオリジナリティが感じられる。

吉野家ラーメン
「にんにくマシマシだれ」をプラスすれば、中毒感が一気に増す(筆者撮影)

途中で味変で「にんにくマシマシだれ」をかけると一気に中毒感がブーストされる。二郎系や台湾まぜそばをイメージして来た人であれば、このたれはマストで入れたい。お客の好みの味を試せるのも二郎系を意識した部分かもしれない。

吉野家ラーメン
二郎系とは大きく異なるが、それでも吉野家の努力の結晶と言える一杯だった(筆者撮影)

「汗と涙の結晶」と言える一杯だ

このように、この「牛玉スタミナまぜそば」は吉野家がラーメン業界で得た数々の学びを凝縮させた汗と涙の結晶なのである。

スタートダッシュに「絶対に当てなくては」という吉野家の気概を感じざるを得ない一杯であった。

【もっと読む】「ランチタイムなのに客が来ない…朝を早めるか」→気づけば《早朝6時》からの営業に!目黒の行列ラーメン店が”昼夜逆転生活”で開いた光明 では、目黒の行列朝ラー店「えーちゃん食堂」を取材。深夜1時に起床し、朝6時からの独自の営業スタイルを始めた経緯について詳しく語ってもらっている。
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井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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いでたいちょう / Idetaicho

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」「AERAdot.」等の連載のほか、コンテスト審査員、番組・イベントMCなどで活躍中。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。東洋経済オンラインアワード2024にて「ソーシャルインパクト賞」を受賞。その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。

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