二郎系と思いきや…「冷やし中華の麺?」「野菜の量も普通」 ラーメンに本気、吉野家初の麺メニュー「牛玉スタミナまぜそば」の実態と実力

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吉野家のラーメン
吉野家初の麺メニュー「牛玉スタミナまぜそば」の実力とは?(筆者撮影)
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牛丼でおなじみ「吉野家」から、全国の店舗(※一部除く)で7月4日から新メニュー「牛玉スタミナまぜそば」が発売された。こちらの商品は吉野家初の麺メニューとなる。

吉野家ホールディングスは今後、ラーメンに徹底的に力を入れると以前から再三発表していた。ラーメン店を「吉野家」「はなまるうどん」に次ぐ収益源に育てる方針を以前から掲げており、「ばり嗎」などを手がけるウィズリンク(広島市)や「せたが屋」など各ブランドを通じて展開を加速している。

昨年5月にはラーメン店向けに麺やスープ、タレなどの商材を開発し、販売する京都の宝産業株式会社を、12月には関西圏を中心に「キラメキノトリ」を展開するキラメキノ未来株式会社の全株式を取得し、子会社化した。

社長の成瀬哲也氏は「ラーメン提供数を世界No.1」にすることを宣言し、ラーメン事業の売上高を2029年度に400億円と、2024年度の実績から5倍に伸ばすことを発表している。その力の入れようにラーメン界には激震が走り、今後の吉野家ホールディングスの動きから目が離せなくなっている。

そんな動きの中で、牛丼の「吉野家」でついにラーメンが発売されるということで大きな注目が集まっている。気になるそのメニューは、「牛玉スタミナまぜそば」だ。このメニューに込められた吉野家の思いや戦略を解剖してみたいと思う。

カラー的に「二郎インスパイア?」と思いきや…

ラーメンを収益の“第3の柱”にすると発表した中で、「吉野家」初の麺メニューで絶対失敗するわけにはいかない。味づくりだけでなくマーケティング視点からもかなり練られたものであろうことは容易に想像できるだろう。

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