東京で一獲千金狙うも「酷評」店主の痛切な気づき 山形の超人気ラーメン店「新旬屋」はどう再生したか

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新旬屋本店 半田新也さん
「新旬屋 本店」店主・半田新也さん。今となっては、ラーメン王国として知られる山形県でも屈指の人気を誇る同店だが、失敗を重ね、客足が遠のいた時期も。東京のイベント出店でも痛い目を見ることになるが、そこから店の再生も始まったのだった(筆者撮影)

「ラーメン王国」と呼ばれる山形県で、とりわけ高い人気を誇る「新旬屋 本店」。県内の人気ラーメン店を決める地元局のテレビ番組では見事1位に輝き、山形市、鶴岡市、酒田市など大きな市の店ではなかったことも含めて、大きな話題となった。

店主は半田新也さん。温泉や道の駅など村の施設を管理する運営会社で働くなかで、今でも人気の特産品「戸沢流冷麺」の開発にかかわったことで製麺に興味を持ち、ラーメン業界に足を踏み入れたという、一風変わった経歴の人物である。

近所から苦情が来るほどの人気だったが…

「新旬屋 麺」が人気になった後、「ラーメンバー」を営業していた半田さん。「新旬屋 麺」は朝11時から夜8時まで、「ラーメンバー」は夜9時から3時までと、文字通り不眠不休の生活だったが、新庄市では珍しい営業スタイルがウケ、店は爆発的な人気を誇った。

【画像9枚】ラーメン王国・山形県で人気トップに輝いた名店「新旬屋 本店」。絶品ラーメン『金の鶏中華』はこんな感じだ
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