まず、メニューの黄色いポスターやのぼりが圧倒的に目を引く。ラーメン好きならお気づきの通り、このド派手な黄色は「二郎系」のカラーだ。

ラーメン業界では、「黄色=二郎系」なのだ(筆者撮影)

「ガツンと、濃厚旨味!」という文言も、ガッツリ系の一杯を期待させる(筆者撮影)
「ラーメン二郎」やそのインスパイア店、インスパイア商品で使われているお決まりのカラーで、多くのお店やメーカーが「当ててきた」色。吉野家も当然この勝負カラーを使いたかったのだろう。
実際の商品はこんな感じ
しかし、実際に提供された商品を見ると、誰もこのまぜそばが「二郎系」だとは思わないだろう。二郎系でおなじみの「麺量がとにかく多い」「どデカい豚」「ヤサイマシマシ」などの条件にまったく当てはまっていないからだ。

しかし、実際の商品は二郎系にはまったく当てはまっていない(筆者撮影)
老若男女に食べてもらうためにはデフォルトの量が多い商品は難しいと考えたか、もしくは原価の問題で難しかったのか、とにかく二郎系のラーメンにはなっていない。
しかし、おそらく吉野家はどうしてもこの商品を二郎系カラーで見せて話題にして集客したかったのだろう。そこで、味変用に「にんにくマシマシだれ」を付けることでギリギリセーフのラインを目指したと考えられる。
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