二郎系ラーメンと横浜家系ラーメン。熱狂的なファンを持つ中毒性の高いラーメンとしては、この2つは双璧ではないかと思う。
三田の「ラーメン二郎 三田本店」を総本山とし、インスパイア系も含めて全国的に広がる二郎系ラーメン。豚骨と肉ダシのスープに極太麺、山盛りの野菜、巨大な豚、さらにニンニクと背脂を加えるのがお決まりだ。
そして横浜の「吉村家」を総本山とする横浜家系ラーメンは、豚骨スープに鶏油を効かせ、太めの平打ち麺を合わせた一杯。チャーシューにほうれん草、ノリ3枚がお決まりだ。
どちらも長い伝統を持ち、強烈なその個性もあり、二郎系と家系が混ざり合うことなどありえないと暗黙のタブーのように考えられてきた。
そんな中、今年の2月から中野にある「家系ラーメン 箕輪家」で二郎系のラーメン「まるじろう」が提供され、SNSを中心に大バズリしている。「うますぎる」「革命的だ」など称賛の声が多数集まり、“家系×二郎”という大きな壁が崩される瞬間がついに訪れたかとラーメン業界で話題になっている。
どのようにして「まるじろう」は誕生したのか。背景を取材した。
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