家系なのに「二郎系ラーメン」、タブー破った背景 革命的と話題!箕輪家「まるじろう」誕生の経緯

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肉ダシのスープで仕上げる濃厚ラーメンといえばまさに二郎系。このスープを使って、二郎系の限定ラーメン「まるじろう」を作り上げたのである。

もともと家系ラーメンを作るために作った豚骨スープに二郎系の肉ダシを合わせたまさにハイブリッドな一杯が生まれた。

「お客さんが喜んでくれることはやるべき」

インパクト大の一杯だ(筆者撮影)

2月中旬に発売を開始し、YouTuberの動画で口コミが一気に広がり、ネットニュースや箕輪さんのXの投稿などでどんどん拡散されていった。

「1日50人以上はお客さんが増えています。金土日はお客さんが倍になりました。半月で100万円は売り上げが伸びている計算です」(丸山さん)

SNSで一番バズった時には杯数は家系ラーメンの4倍の数が出ており、今でも倍近くは出ているという。家系ラーメン店でほとんどの客が二郎系を食べているという異様な光景になった。

家系ラーメン店で二郎系のラーメンを出すというのは暗黙のタブーだと思っていたが、「箕輪家」ではそんなことはまったく気にしていなかったという。

「お客さんが喜んでくれることはやるべきだとシンプルに考えています。『箕輪家』では今までもスナック営業や限定のカレー、麻婆豆腐などいろいろなことにチャレンジしてきました。『まるじろう』もその延長だと考えています」(丸山さん)

「おっさんの快楽」を女性にも開放

(筆者撮影)

実際スタートしてみると、美味しいという声が圧倒的に多く、意外とネガティブな意見は少なかった。創業時からずっと変化し続けている「箕輪家」だったからこそできたことかもしれない。

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