「やはり箕輪さんがやっている店というところも大きいのだと思います。常識をぶっ壊していこうという箕輪さんらしい考え方にも通ずるものだったのかもしれません」(丸山さん)
「まるじろう」の展開は箕輪さんの指示ではなく、丸山さんのオリジナルのアイデアではあるが、「箕輪家」らしいコンセプトだということでお客さんにも広く受け入れられたのだろう。箕輪さんは次のように語る。
「オープンの頃から、『有名人がやってるだけで中身がない』と言われたり、アンチにお店に行ってもいないのに口コミに1をつけられたりなど、散々叩かれた歴史があるので、もはやタブーも突破できるのかなと思っています。
『まるじろう』は女性のお客さんもとても多いです。女性も二郎を食べたかったけどハードルが高かったのかなと思います。私の好きなサウナもそうですが、おっさんの快楽を女性にも開放するとはやるのかなと思いました」(箕輪さん)
20年以上食べ歩きをしている筆者でも「新感覚」
実際に「まるじろう」を作ってみて、改めて家系ラーメンの難しさを感じたという。
ニンニクや背脂でパワーを出す二郎系とは違い、スープとカエシのみで味を構成する家系ラーメンはスープの多少のブレが一気に味に影響してしまう。
「まるじろう」用に肉ダシをプラスしたスープを家系ラーメンにも使うことで、家系のほうも味がパワーアップした。
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