家系なのに「二郎系ラーメン」、タブー破った背景 革命的と話題!箕輪家「まるじろう」誕生の経緯

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家系をベースにしたスープで食べる「まるじろう」は、20年以上食べ歩きをしている筆者でも新感覚だった。

ドロドロ感は一切なく、じんわりとした味わいのスープに、茹で置きしないクタっと茹でられた野菜、さらに家系ラーメンでお馴染みの卓上アイテムを加えることで新たな味わいを生む。特に刻み生姜がこれほど二郎系に合うとは知らなかった。

暗黙のタブーを無邪気に崩す、イノベーティブな一杯

(筆者撮影)

師匠の「でぶちゃん」甲斐店主も、そのクオリティに驚いている。

「美味しくてビックリしています。家系×二郎というのはラヲタ(ラーメンオタク)的には拒絶なのでしょうが、一般ユーザーからしたら関係ないんだと思います。『つけ麺屋にラーメンもあるでしょ?』ぐらいの感覚かなと。

実績と評価が集まれば、ラヲタの常識は非常識になりますから。他業種の参入の面白みがこういうところに出ますね」(甲斐さん)

暗黙のタブーを無邪気に崩す「箕輪家」。イノベーティブな一杯は、美味しいからこそ受け入れられるのである。

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井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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いでたいちょう / Idetaicho

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」「AERAdot.」等の連載のほか、コンテスト審査員、番組・イベントMCなどで活躍中。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。

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