「よい提案は通る」は誤解。採用される企画・スルーされる企画の決定的な差とは?――伝え方のプロが教える「提案力」の重要性
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「提案を作って通す」ことは、すべてのビジネスパーソンにとって重要な活動です(写真:jessie/PIXTA)
24年間、5万人以上のビジネスパーソンに「どうすれば伝わる」をテーマに研修を行っている濱田秀彦さん。
国内外を問わず打ち合わせが可能になったり、オンライン上で契約書を交わしたりと、デジタル技術の進化でビジネスシーンは変化したものの、現場で働くビジネスパーソンの悩みは、驚くほど変わっていないと指摘します。
いつの時代も、ビジネスパーソンの悩みの大半は「上司が」「部下が」「顧客が」から始まるコミュニケーションに関するもの。誰もが直面するビジネスシーンで「伝わる」ためのポイントを『仕事で伝えることになったら読む本』より一部抜粋・編集してご紹介します。
なぜ提案が通らないのか
入社3年が過ぎ、中堅社員と呼ばれる頃から「提案をするように」と言われることが増えてきます。でも、はじめは何を提案すればよいのか戸惑います。そして、なんとか考え、提案すると今度はそれが通らないという新たな課題に直面します。
営業は顧客への提案が通らないと、実績があがりません。企画部門は自分の作った企画が通らないと、仕事になりません。
技術部門、間接部門はコストダウンなどの業務改善提案を出し、実現に向けて活動しないと「主体性が足りない」「指示待ち」というレッテルを貼られる可能性もあります。
このように、「提案を作って通す」ことはすべてのビジネスパーソンにとって、自身の実績や評価に直結する重要な活動です。
しかし、提案を通すのは難しいもの。良い提案を作り、顧客や上司にプレゼンしても提案が通らないと、つい相手の理解力のなさを責めたくなります。でも、そうしていると次の提案も通りません。
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