「よい提案は通る」は誤解。採用される企画・スルーされる企画の決定的な差とは?――伝え方のプロが教える「提案力」の重要性

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●問題―解決進行

出先から、突発的なトラブルで現場に行かなければならないとき、一度会社に戻り、工事仕様書を持って出かけるのは手間ですよね。今から提案することは、それが解決できる方法です。

●理想―実現進行

いつでも、どこにいても、瞬時に、どの現場の工事仕様書も見られたらいいですよね。今から提案することは、それを実現する方法です。

話すときは“相手を主役に”

このように、どちらの話法も当てはめられます。いずれも効果的なのですが、強いて言えば、理想―実現進行のほうがお勧めです。

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問題―解決進行に比べ、「理想―実現進行を使う人は少ないので差別化できる」「理想―実現進行は提案全体のトーンが前向きで明るくなる」というメリットがあるからです。

なお、問題や理想を挙げるときに「あなたが困る」「あなたがいいと感じる」というように、「相手」を主語にした表現にすると効果は倍増します。本当は自分がやりたいからする提案でも、話すときは相手を主役にしてあげたほうがよいのです。

そして、2つの定番進行を結論―理由、全体―部分の原則に、うまく組み合わせることで、提案が受け入れられる可能性が高まります。

これらの構成・進行の方向は、顧客向けの提案でも同様の効果を生みます。

濱田 秀彦 株式会社ヒューマンテック代表取締役

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はまだ ひでひこ / Hidehiko Hamada

早稲田大学教育学部卒業。住宅リフォーム会社に就職し、最年少支店長を経て大手人材開発会社に転職。トップ営業マンとして活躍する一方で社員教育のノウハウを習得する。独立後はマネジメント、コミュニケーション研修講師として、階層別教育、プレゼンテーション、話し方などの分野で年間120回以上の講演を行っている。これまで指導してきたビジネスパーソンは5万人超。おもな著書に『仕事を教えることになったら読む本』(アルク)、『あなたが上司から求められているシンプルな50のこと』『あなたが部下から求められているシリアスな50のこと』(以上、実務教育出版)、『「上司に話が通じない」と思ったときに読む本』(かんき出版)など多数。

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