英語の落とし穴は「中学レベル」にあった! うっかりでは済まない、大誤解を招くことも

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簡単な英単語こそ、間違えると「うっかり」では済まない誤解を招くことに(写真 : IYO / PIXTA)
「英語公用語化」を推し進める楽天など、多くの企業研修の場でビジネスパーソンに英語を教えてきた英会話イーオンの人気講師、箱田勝良氏。これまで約1万人に教えた経験から、多くの人に共通する「弱点」が見えてきたといいます。今回の記事では、意外と多くの人がつまずいている中学で習ったフレーズについて取り上げます。

先日オフィスで、アメリカ人の同僚、ジョンと話していた時のことです。ふだん仕事中のコミュニケーションは英語でしていますが、ジョンの日本語は、日常的なやりとりには困らないレベルで、この時は日本語で話していました。

「週末は何するの?」と聞くと、「僕は知らないです」という答え。自分のことなのに「知らない」って……。主語なしの聞き方だと難しいのかなと思い、「ジョンの予定だよ?」と言い直すと、「だから、僕は知らないです。予定はありません」と繰り返されてしまいました。

なんだか感じ悪いなと思いながらも、別にふざけているような様子ではなかったので、少し考えてみました。英語だったら何と言うか……。そして、彼の「知らない」は英語のI don’t know.の意味で使ったのだと気がつきました。

英語なら、確かに聞かれたことに対する答えがはっきりしないときにI don’t know.と言うのはおかしくありません日本語では「知らない」ではなく「わからない」と言うのが普通ですよね。でもジョンは「I don’t know = 知らない」と一義的に覚えてしまったのだと思います。

このやり取りで以前、生徒が英語で同じような間違いをしていたのを思い出しました。英語学習者にも日本語学習者にも共通の間違いってあるんですね。今回は、知らずにうっかり誤解を招いてしまうような間違いを紹介します。実は中学校で習ったような内容ばかりですが、特に初級者や会話に慣れていない学習者に多い間違いです。

私の意見は意味不明です!?

物流関連企業に勤めるタロウさんは、TOEICは580点くらい、学生時代には英検準2級まで取得したことのある英語中級者。大学では文系だったこともあり、英語はどちらかと言うと好きな科目。ただ、これまで読み書き中心の学習しかしてこなかったので、会話になると思うように言葉が出てこないというのが悩みでした。

研修が始まって2カ月目、ようやく英会話にも慣れてきた頃のこと。まだ英語でディスカッションをするのは少し厳しいレベルでしたが、まずは簡単なトピックについて意見を述べる練習をしていました。初めに自分の意見を言い、その理由を必ず述べる。さらに、その例や詳しい情報なども付け加えるという3ステップでの練習です。

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