すれ違い続出?英語の「時間表現」にご用心 日本語の「~している」の英訳で大混乱!

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「時間の表現」でつまずく人は意外と多そうです(写真:blanche / PIXTA)
「英語公用語化」を推し進める楽天など、多くの企業研修の場でビジネスパーソンに英語を教えてきた英会話イーオンの人気講師、箱田勝良氏。これまで約1万人に教えた経験から、多くの人に共通する「弱点」が見えてきたといいます。今回の記事では、多くの日本人がつまずきやすい「時間表現」について取り上げます。

 

「今、靴を履いています」

この文から、どんな状況が思い浮かびますか?「裸足ではなく、靴を身に付けた状態」にも取れますし、「玄関などで、靴を履く動作の最中」にも取れませんか。

日本語の「~ている」という表現は、「動作自体が継続していること」も、「動作が終わった状態が継続していること」も表すことがあるんです。筆者は日本語教師ではないので、この用法について完全に説明することはできませんが、この表現で複数の異なった意味になることがあるというのは、皆さんもおわかりになると思います。

英語で話すとき、日本語で複数の意味が含まれている表現をする場合には、注意が必要です。この「~ている」というのは、その中でも本当に曲者(くせもの)。つい英語で「現在進行形」にしてしまう間違いが多いのです。

電車を降りたら猛ダッシュ!

ある外資系企業で、研修タームの最後に英語のイベントを行なうことになりました。全クラスの受講生を一堂に集めて、英語のゲームやクイズをするパーティーのようなイベントです。半年間頑張ってきた受講生の慰労会と懇親会、それからもちろん、英語研修も兼ねてのお楽しみイベント。

米国人の同僚と筆者が、合同で進行役をすることになりました。会場は、いつものオフィスの会議室ではなく、近くの少し大きな貸ホール。初めて訪れる場所でしたので、最寄り駅で先方の人事担当のヤマダさんと待ち合わせをすることに。イベントは18時スタート。会場のセッティングや早めに会場入りする受講生を見込んで、待ち合わせは17時にしました。

研修に出かけるときには、いつも少し余裕を持って出発します。待ち合わせの駅までは電車で20分くらいでしたので、同僚と相談して、16時20分には電車に乗ろうとオフィスを出発しました。ところが、駅についてみたら人身事故で電車がストップしているではありませんか!

慌てて駅員に尋ねると、「当分、運転再開の見込みなし」。遠回りになってしまいますが、急遽、地下鉄を使って別ルートで行くことにしました。スマホの検索では、到着は17時10分。とり急ぎ、私が自社に連絡し、同僚がヤマダさんに連絡をすることにしてそれぞれ電話を片手に、地下鉄の駅に向かいました。

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