仕事で英語を使いながらスピーキングの実力を着実に高めてきたレノボ・ジャパン社長の留目真伸さん。最終回ではオフでどう会話力を培ったかが明かされます。さらに、英語がなぜ必要かという根本的な考え方についても熱~く語ってもらいます。
1回目:「話せなくても英語の仕事を引き受けろ!」
2回目:「英語を口にする心理的壁を乗り越えるには?」
3回目:「非ネイティブは文法間違いを気にするな!」
安河内:スピーチでも雑談でも英語を話すときは細かい文法は気にしないとのことですが、会話表現の幅を広めるために何かしたこと、していることはありますか?
留目:英語で書かれた漫画本、コミックをたくさん読みました。これは非常に役立ちました。自分の英語学習を振り返ってみてもハナマルの存在です。もともと「英語に触れる時間をもっと長くしないといけない」と考えて読み始めました。長く触れるためにはあまり苦にならず、おもしろいと感じられるものが必要だなぁと。それで、コミックに行き着いたんです。
コミックはシチュエーションが一目瞭然
安河内:多読をコミックでしていたんですね。すごくいいと思います。もちろん小説やビジネス書でもOKなんですけど、コミックって吹き出しがあって、全部会話でストーリーが展開している。だから、話すという観点で考えると、もっとも役に立つ読み物ですよね。絵もあるから、シュチュエーションだって一目瞭然だし。
留目:そうなんです! もともと読書は好きなので、文字びっしりの洋書を読んでみたこともあるんです。でも、小説は難しくてさっぱり先に進めなかった。何が難しいかと言うと、背景描写ですね。普段の会話に出てこないような、日差しの照りつけ具合とか、荒涼とした風景とかが長々続くとイライラするというか……。
安河内:わかります。動詞ひとつをとっても難しくなりますからね。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら