2つめのケースは、Yさんです。
Yさんは「退職金と相続で入ったお金を投資して、老後資金を増やそう」と考えました。
投資セミナーで情報を得て、「金利が高く、今後も上がる」といわれていた「新興国の外貨預金」に、退職金と相続で得たお金を投資することにしたのです。
しかしYさんの思惑は大きく外れ、その新興国通貨は下落の一途をたどります。
耐えきれずに損切りしたものの、Yさんの資産は半分ほどに減ってしまったそうです。
王道と真逆になりやすい「高齢者の投資」
リスクを抑えた王道の投資は「長期・分散・積立」とされていますが、若いうちから投資を始める人と違い、高齢になってから始める場合は長期投資によってリスクを軽減することが難しくなります。
さらに、Yさんは退職金や相続で得たお金を一度に突っ込んでしまいました。
つまり「長期・分散・積立」とは真逆の「短期・集中・一括購入」というリスクの高い投資をしてしまったわけです。
老後資金が大きく目減りしてしまったYさん。
「もう投資はこりごり」とおっしゃっていました。
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