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たとえば、同じトマトを育てていても、土壌環境が違えば土作りの方法や肥料が変わりますし、品種が変われば温度管理も違ってきます。日本全国、農家の数だけ、いや農場の数だけ生産方法があるのです。Aさんがうまくいった方法がBさんの農場でうまくいくという保証はありません。

農業生産を学ぶ方法

では、植物が育つロジックをどのように学べばよいのでしょうか。まずは、基本を学びましょう。基本的な知識は、書籍で習得することができます。専門書なので少し高価なのと、言葉が難解なところがネックですが、金持ち農家になりたい人は必ず読んでください。

たとえば、一般社団法人農山漁村文化協会(略称:農文協)は、農業関係の専門書を多数出版しています。また、誠文堂新光社の「図解でよくわかる」シリーズでは、「土・肥料のきほん」「土壌微生物のきほん」「病害虫のきほん」など、農業に必要な基礎知識がわかりやすくまとめてあります。注意すべき点として、「○○農法」とか「○○理論」というタイトルがついている本は初心者は避けたほうが無難です。これらは、基本を理解した人が読む応用編になるからです。

書籍以外で学ぶ方法は、専門家やそれを生業にしている人から学ぶこと。とくに、農業生産資材会社の方や都道府県の農業普及指導員などが頼りになります。

農業生産資材会社には、肥料会社や種苗会社、農薬会社、農業機械の会社、農業用施設の会社などがあります。そこに属している彼らは、農業生産資材を販売するために必要な知識を身につけているはず。とくに、自社の製品については熟知しているのでどんどん質問してみましょう。

都道府県には農業改良普及センターという組織があり、そこには農業普及指導員という職員がいます。簡単にいうと農家に農業生産の指導をする立場の方です。そして、各都道府県には農業試験場と呼ばれる施設・組織を持っているところがあります。農業が盛んなところには必ず設置されているはずです。そこには、農業の研究をしている職員がいますので、彼らから必要な知見を得ることが可能です。

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