高齢化が着実に進行している日本では、総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)が高く、現時点で3割近くに達している。世界でもトップクラスの高齢化率となっている日本だが、国内農業分野の高齢化事情ははるか先を行く。2020年の農林業センサスによれば、農業を生業とする者の高齢化率は7割を超える。
農家の高齢化が農業生産に及ぼす影響は小さくないが、中でも危惧されているのが、近年急速に進行する地球温暖化の影響である。農家の高齢化と地球温暖化という2つの社会問題は一見関係ないように見えるが、実は作物生産を通じて深い関わりを持つ。
この関係について、日本の稲作データを用いた筆者らの最新の研究成果を紹介しよう。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら