やってみたい農業、専業で稼ぐために必要なこと YouTubeからは参考になる情報は得られない

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その理由として、次のような点が挙げられます。

・家庭菜園向けに発信したほうが再生数が伸びやすい

・YouTubeでの配信を目的に農業をやっている人が多い

・そもそも、金持ち農家はYouTubeをやる理由がない(農業と動画配信の両立は大変)

プロが見れば、「この農家は儲かっていない」ということは瞬時にわかります。たとえば、動画の背景に映る畑を見ても、雑草が伸び放題で管理が行き届いていなかったり、栽培管理もけっして上手ではない様子が見て取れます。

家庭菜園を楽しむ方限定に発信していることを明言している動画からは、プロ農家にとって参考になる情報は得られないと考えるべきでしょう。

プロ農家向けの情報を見分ける3つのコツ

農業初心者や就農前の方だと、こういった判断が難しいかもしれません。それでも簡単にプロ農家向けか、家庭菜園向けかを判断する方法が3つあります。

1つ目は、「配信者が『家庭菜園』という言葉を使っていないか」ということ。「家庭菜園では」「家庭菜園の場合には」といった言葉が出てくる場合は、「家庭菜園」をする人を前提にした内容ということです。

2つ目は、視聴者の属性がプロ農家ではなくて、趣味で家庭菜園を楽しむ人が多いかどうか。これは、コメント欄を見ればわかります。家庭菜園を楽しみたい方が多く訪れることは、家庭菜園向けのチャンネルになっていることの表れです。

3つ目は「思想的」な情報が多くないか?ということ。政治的であったり、有機農業や自然栽培を過度に妄信していないか。最近は、食料危機が起きるというような、不安をあおる情報を配信する農家のチャンネルも多く見られるようになりました。これらは、農業よりも自分の思想を広めることを目的にしているので、実用的な情報は皆無です。

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