やってみたい農業、専業で稼ぐために必要なこと YouTubeからは参考になる情報は得られない

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大事なことは、見聞きしたこと、学んだことを実践してみること。聞いたことを鵜呑みにするのではなく、「なぜそうなるのか?」を考えて実際にやってみる。儲かっている農家は、「あー、それやってみたけどね〜」とよく口にします。つまり、それだけいろいろなことを試して、その結果を検証しているのです。

誰でも最初からうまくいくことはありません。それでも情報を得る相手、学ぶ相手を間違えているといつまで経っても収入が上がることはありません。

「植物が育つロジック」の理解は必須

金持ち農家と話をするといつも驚かされることがあります。それは「農業生産に対する生物学的・科学的知識が豊富」だということ。

私は、農家に生まれ、農業高校、そして大学の農学部、大学院と9年ほど座学中心に農業を学んできました。だからこそ、最低限の知識を備えていると思っていたのですが、金持ち農家は、それ以上に実学としての農業生産に関する知識が豊富です。経歴を聞くと、高校も大学も農業系ではないのに、農業生産に対する知識をきちんと持っていて、言語化して説明することができます。

一方で、貧乏農家と話をすると、農業生産に対する生物学的・科学的知識を持ち合わせていないんだなと感じることが多い。会話の中に、「農業生産に対する生物学的・科学的知識」の片鱗が見えないのです。つまり、「植物が育つロジック」を理解していません。ロジックがわかっていないから、対症療法的な方法論に終始するしかないのです。

農業では、土作り、肥料、病気、害虫、農薬、温度や二酸化炭素、光などの栽培環境や生産品目の特徴や品種特性、農業機械に至るまで、幅広い知識が求められます。そしてその知識は自分の農場の特徴に応じて使い分ける必要があります。

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