「会社から逃げた」大手メーカー課長。次の仕事に選んだのは”ブルーベリー農家” なぜ”イチゴ農家”じゃなかったのか?

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ブルーベリーの収穫
彼がブルーベリー農家を選んだ理由は?(写真:マハロ/PIXTA)
2025年4月に高年齢者雇用安定法が改正、定年延長が話題となっています。これまでの会社で働き続けるのか、新しい仕事を始めるのか、役職には就かず、ゆったり働きながら趣味を楽しむなど、人生後半戦のライフスタイルは選択肢が増えています。
トヨタグループの大手部品メーカーを早期退職し、まったく異業種の農業を起業した畔柳茂樹氏の著書『会社から逃げる勇気 デンソーと農園経営から得た教訓』より、異業種起業を決意した経緯を一部抜粋・編集してお届けします。

晴れて会社を飛び出し農業の世界へ

退社して転身するのは、まったくキャリア「ゼロ」の農業だ。普通なら不安になるところだが、なぜか清々しい気持ちで、「未来は広くて自由」という感覚が湧き上がってきて、期待でいっぱいだった。

会社に在籍中は、最後の最後まで責任の重い職務を背負っていたので、事前にビジネスプランを練るような時間はなかった。農業については、本当に表面的な浅はかな見識しかなく、まずは基礎固めが必要だと考えた。

2006年5月から農業大学校の新規就農の社会人コースに進んだ。無料で受講できることと、自宅から近かったというのが選んだ動機だ。

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