「何のためにこんなに猛烈に働いているのか?」大手メーカーの課長になって2年。男性が「会社から逃げる」ことを選んだワケ

定年延長が話題となる中、ゆったり働きながら趣味を楽しむなど人生後半戦のライフスタイルは選択肢が増えています(写真:8x10/PIXTA)
2025年4月に高年齢者雇用安定法が改正、定年延長が話題となっています。これまでの会社で働き続けるのか、新しい仕事を始めるのか、役職には就かず、ゆったり働きながら趣味を楽しむなど、人生後半戦のライフスタイルは選択肢が増えています。
トヨタグループの大手部品メーカーを早期退職し、まったく異業種の農業を起業した畔柳茂樹氏の著書『会社から逃げる勇気 デンソーと農園経営から得た教訓』より、異業種起業を決意した経緯を一部抜粋・編集してお届けします。
明るい未来が描けない
課長になって2年は、がむしゃらに目の前の仕事を全力で取り組み、職責をまっとうしようと必死だった。その日その日を何とか乗り切ることに精一杯で、決して戦略的、計画的に仕事ができたわけではない。
従って充実感や達成感などまったくなかったし、プライベートな自分の時間もほとんどなく、未来に希望の光が見えない生活だった。
また当時の上司(部長)との折り合いも悪く、パワハラのような扱いを受けることもあった。
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