トー横の若者蝕む「市販薬乱用」知られざる実情 生きづらさを抱えた子供が手を出してしまう

「たぶんコロナが、1つの要因になっていますね。コロナ前からちょこちょこはあったんですが、とくに最近は未成年の家族から、市販薬の乱用についての相談が増えています」
こう話すのは、千葉ダルクの田畑聡史さんだ。ダルクは薬物などさまざまな依存者の社会復帰の手助けや家族への支援を行っている団体で、全国に70カ所近くある。
市販薬・処方薬乱用の相談が増加
田畑さんによると、以前は覚醒剤や大麻といった違法薬物による依存症に関する相談がほとんどだったが、昨年、もっとも多かった相談は、市販薬・処方薬の乱用に関するものだったという。
「この前、相談に来たのも15、16歳の女の子のご両親でした。あくまでも肌感覚でしかありませんが、市販薬の乱用に関しては低年齢化が進んでいるように思います」と話す。
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