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キャリア・教育 #会社から逃げる勇気

「何のためにこんなに猛烈に働いているのか?」大手メーカーの課長になって2年。男性が「会社から逃げる」ことを選んだワケ

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  • 畔柳 茂樹 農業起業家 観光農園「ブルーベリーファームおかざき」代表
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その医院は、初診の場合のみ、診察時間終了後に30分程度時間をかけて、何に悩んでいて、今の症状がどんなものかを医師に理解してもらって、診断するようなシステムになっていた。

そこで下された診断は、次のようなものだった。

『会社から逃げる勇気 デンソーと農園経営から得た教訓』(ワニブックス)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「今のような過酷な職場環境なら、誰でもあなたのようになる。だからあなたはうつ病ではないと思う。でも、症状を改善するために少し薬を飲んでみますか」というものだった。とりあえず安心はしたのだか、処方された薬は、抗うつ剤。いわゆるうつ病のときに処方される薬だった。

うつ病というものは、何か数値で判断できるものではなく、あくまで医師の主観的な評価に基づいている場合が多く、仕方ないことなのだろう。処方された薬も試しに飲んでみたが、体に合わずにすぐに止めた。

もともと薬嫌いでサプリメントなども含め、日常的に飲んでいるものはないし、病気になってもなるべく自分の治癒力で治すようにしている。

抗うつ剤を飲むと、薬が効いている間は、それなりに調子がいいような気がするが、薬が切れると一気に脱力感に襲われ、無気力な状態に陥るようになり、飲んで1週間ほどで止めてしまった。

このままでは自分が壊れる

社内の相談室や心療内科の門を叩いたものの、事態は一向に好転しなかった。この頃から、このままこの職場で働き続けることが、将来の自分にどんな事態を招くのだろうと考えるようになった。

今のような危機的なメンタルヘルスの状態が長い期間続くことは、それこそ本格的な心の病を患うことにつながり、このままでは自分が壊れてしまうという、身の危険を感じるようになっていた。

とにかく、一度今の仕事から離れなければ、この危機的な状況を打開することはできないと考えた。さて、今の仕事から逃げるにはどうしたらいいのか、次の焦点はそこに移っていった。

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